頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
俺と紬の薬指に光るシルバーリング。
昨日からコレを見るたびに幸せに浸るんだ。
細くて白い指をギュッと握れば、びっくりした様に俺を大きな瞳で見上げる。
「やぁ~……似合ってるなって思って。俺、見る目あるね」
「自画自賛しなきゃカッコイイのに」
「生意気なこと言ってたらまたイジメるぞ~!」
「ヤダー……ごめんねっ」
面白そうに笑った紬を見て、俺もつられて笑った。
お前が笑ってれば俺も十分笑える。
そんな甘い雰囲気に近付く足音………
バンッ!!
勢いよく開いた部屋の扉の前には……
「たっだいま~!みんな仕事でいないからさ~……あ、ごめん」
今度は静かに閉まる。
こんな騒がしいのったら一人しかいない。
「姉ちゃん……だ」
「真梨さん!?え、ど、どうしよう……。究極に恥ずかしい……」
紬だけじゃなく弟の俺もめっちゃ恥ずかしいです。