頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~



取りあえず散らばる服を集めて急いで着替えて……


焦る紬の手を握りながら部屋を出れば、人の部屋の前を右往左往してる姉ちゃん。


「変態!!ずっと俺の部屋の前にいたのかよー」

「ちっ、違うわよ!ねぇ、つむちゃん!?」

「あっ、へっ、は、はい……?」


俺が我慢しないとまためんどくさい恒例の姉弟ケンカが始まる。


よし、我慢、我慢……。


「つーかなんでいきなり日本来たの?」

「彼氏が日本の大学に短期留学するからね。あたしも日本来ちゃった♪」

「来ちゃった♪じゃねーよ。姉ちゃんが日本来ても意味ないじゃん」

「何言ってんのよ~!あたしも日本の大学通うわよ♪」


もうここまできたら姉ちゃんの言ってる意味が分かんない……


紬も首を横に傾けて不思議そうな面持ち。


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