頼る甘える好きになる~幼なじみと絶賛両思い中!~
その状況を見て、びっくりして脚が動かないあたし。
「紬さん!一件落着でーすっ♪」
「あ、ありがとう……璃玖くん」
「アレ?紬さん、見る方向逆じゃない」
ニコッと笑って璃玖くんは隣の風真を指差す。
せっかくのカッコイイ顔が傷だかけで勿体ない……。
「風真……」
「久しぶりにー……ココ来る?」
「……んっ……風真…」
手を広げた風真にあたしは飛び込んだ。
風真はボロボロなのにあたしをぎゅっと抱きしめて、頭をポンポンと優しくなでてくれる。
この感じ……久しぶりだよ……。
「璃玖くんもそうだけど……無茶しないでよ…!バーカ……」
「はははっ!……いってー…」
顔を歪めて口元を押さえる。
口切れてるじゃん……。
血が滲んでるよ……。