婚カチュ。
「んー結婚相手ってなると、やっぱりいろいろ条件が気になってさ」
「そりゃあ、当然だよぉ。まず絶対的に経済力は必要だし。あと健康な男がいいよ。結婚してから医療費かかりまくりとかって最悪」
「え、ヒデさん、病弱なの?」
「ううん、うちじゃなくて、ヒデのいとこの旦那がひどいらしいの。自己管理ができてなかったみたいで、虫歯とかもひどいんだって」
「へえ、そうなんだ」
結婚すると自分のからだだけに気を遣っていればいい、というわけにはいかない。
旦那や生まれてくる子どもにだって気を配るのが当たり前になる。それなのに、結婚前から予想外の負債を抱えてこられたら、いくらほかの条件がよくても手に負えないかもしれない。
「そういうふうにいろいろ考えてたら、希望条件が増えすぎちゃって。アドバイザーに出会い自体がなくなりますよって言われてさ」
「そう? そりゃあどっかで妥協は必要かもしれないけどさぁ、結婚なんてはっきり言って打算だよ。恋愛と結婚はやっぱり別ものだもの」
きっぱりと言い切られ、わたしは首をひねった。