銀髪姫と不良幹部
「おい、大丈夫か」


はぁ…と溜め息をつき、少年に声をかけた。


「ひっ…」


…怯えられてるし。


まぁ、仕方ないか。


殴って蹴って…血まで出てるんだ。


普通の奴はあんまり経験ないだろうしな…。


「…何もしねぇよ。だから安心しろ」


頬を緩ましながら言うと、男の子はホッと息をついた。


そこまで気を張らなくてもいいのにな…。


まぁ、仕方ないか…。


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