銀髪姫と不良幹部
扉が開き、私を迎えてくれたのは、お母さんではなく…。


いっぱいいるメイドや執事だった。


はぁ…またか。


お母さんは私が帰っても、なかなか玄関に降りてこない。


仕事が忙しいのはわかってるつもりだ。


だけど…寂しいと思ってしまうんだよな〜。


「「おかえりなさいませ、お嬢様」」


「ただいま、お母さんはいらっしゃいますか?」


あー、この口調マジ嫌だ。


「はい、空様もご一緒におられます」


空にぃが…?


なぜ空にぃがいるんだ?


会社はどうしたんだ?


聞きたい事はいっぱいある。


だが、それは後だ。


お母さんを説得するのが優先だ。


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