銀髪姫と不良幹部
「お母さん、依亜です」


コンコンと軽くノックする。


すると、中から返事が返ってきた。


「開いています」


「失礼します」


静かにドアを開け、中へと入る。


そこには、イスに座るお母さんがいた。


あれ?空にぃは?


キョロキョロと視線を彷徨わせる。


あ、いた。


お母さんの後ろに空にぃはいた。


空にぃ?


なぜそんな悲しそうな顔をしているんだ?


何かあったのか?


「ちょうど依亜に連絡しようと思っていたのよ」


私に連絡?


何でだ?


用事なら寮の方にかけてくれた方がはえのに?


それに今のお母さん…夕凪財閥の副社長の顔だ。


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