銀髪姫と不良幹部
「俺は…依亜が好きだ」


「…っえ?」


今…何て言った?


史音が〝好き〟って言ったように聞こえたが…。


そ、そんなわけねぇよなっ。


あの史音が私を好きなわけ…。


「依亜」


名前を呼ばれ、史音を見る。


真剣な目…。


ははっ、マジ…か。


全然気づかなかったよ…。


これはお互い様…なんだろうな。


「俺は依亜にキスされて嬉しかった」


「なっ⁉︎おまっ!ここでそれ言うの…んっ⁉︎」


唇に触れる柔らかいもの。


その柔らかいものは、〝ちゅっ〟と音を立てて離れる。


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