溺愛†マドンナ
自然と動きがゆっくりになっていた私の目に飛び込んで来たのは、近所の空き地に群がる私と同じ高校生位の男の子達。


よく見えないけど、6人程の男の子が1人の男の子を取り囲んでいた。


「今日という今日は許さねぇ……!」


「いつもいつも偉そうに!!」


どうやら6人組が1人にケンカ吹っ掛けているみたいだけど、6対1って卑怯過ぎるよ!!


どうする?止める?だけど私1人じゃ絶対ムリだよ!!


「こ、こういう時ってどうすればいいんだろう……」


いい案が浮かばず、電柱の陰に隠れてしどろもどろになる私。


「ハァ……」
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