溺愛†マドンナ
文句を言ってやりたいが、おいしそうに母さん作のハンバーグを頬張っている苺に、気を削がれる。


「世那ちゃん…ニンジン食べて……?」


「ウッ!苺、そのウルウルおめめは反則です!!」


バカげたやり取りをしている世那と苺を見てると、余計にブツクサ言う気力が無くなった。


まったく……オレも大概甘いお兄ちゃんだ事。


「父さんは?」


「今日は残業で遅くなるんですって。ホラ秀悟、アナタも手洗って晩ご飯食べちゃいなさい」


こうしてオレは、母さんと苺と世那と、楽しい晩飯の時間を過ごした。


確かに母さんの飯はウマイ。
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