溺愛†マドンナ
ホワワンと笑っている世那だけれど、一応ここは男の部屋………しかも互いに年頃の高校生。


普通なら少しは緊張するだろうに、ガキの頃からオレの家にちょくちょく遊びに来ていた世那は、全然平気そう。


これはつまりオレは男として意識されていないという意味で……実は結構ショックを受けている。


だけどこの事も、オレは世那に言うつもりは無かった。


いつか…いつかの時に、ブチ撒けてやると決めているけど。


「そう言えば世那、お前今日出た英語の宿題、出来たのかよ?」


話し始めて5分後、フッと思い出した事を世那に問いかけた。
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