溺愛†マドンナ
変な空気に圧されながらも、秀悟の問いかけは合っているので、正直に認めた。


すると秀悟の口元が、フッ…と微かに上がる。


そしてそのまま、一歩だけ私に近づいた。


「だったら……そのまま考えといてよ」


「えっ?」


「そのままずーーっと、オレの事だけで頭いっぱいになっててくれよ、世那」


――――ドクン…


秀悟の言葉に、心臓の鼓動が意味も無く大きくなった。


秀悟が纏っているオーラが、私が今まで見た事も無いものになっている。


「秀…悟……?」


気づいた時には、秀悟は私のすぐ目の前まで来ていた。
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