溺愛†マドンナ
“答え”を伝えたくて今日の朝『放課後話がある』って言って待っていたのに、こんなんじゃいつまで経っても秀悟を家に帰してあげられない。


分かっているのに、どうしても声が出てこない私。


「その………あ~~~~っと……」


暫くあのそのを繰り返していると、不意に秀悟が私の頭を撫でた。


「いいよ世那。ゆっくり言ってみ?大丈夫だからさ」


ああ……秀悟に頭撫でられるの、告白された日以来だ……


たった2日前の事なのに、まるでとんでもなく昔の事の様に感じてしまうのは………


きっと私が言おうとしている“答え”が原因だろう。
< 384 / 503 >

この作品をシェア

pagetop