溺愛†マドンナ
もしも私の答えが別の………もう1つの方だったら。


こんなにも言いにくくなる事は、無かっただろうに。


だけど今更答えを変える事は出来ない。


ううん………そんな理由で変えてしまったら、私は本当に本当に最低な人物になってしまう。


精一杯返事をする事が、私が今、秀悟に出来る事―――――…




「ごめんなさい………秀悟。私はアナタとつき合う事は出来ません」




言いながら、深々と頭を下げた。


足がガクガク震えて、立っているのがやっと。


体に負担がかかろうが、下げた頭をなかなか上げる事が出来なかった。
< 385 / 503 >

この作品をシェア

pagetop