ふりむきもしないキミ



「おいっ!ブス」





あのあと、すぐに教室に戻りたかったけど目の回りが泣いて腫れちゃったから、保健室で氷を借りて冷やした。







それで、冷やして教室に帰ってきたらこれだ。








「……なに」






自分でも知らないうちに、こんなに低い声が出るなんて…。






「さっきはその……言いすぎてわ「いいよ。別に」





「……えっ…?」





「えっ?ってなにその反応、笑っちゃうんだけど。言っとくけど…










わたしだって、あんたを“消したいくらい嫌い”だから」






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