信愛
凌君と出逢ってから3日目の夜。

子供達を寝かしつけ、自分も眠りにつこうとしていた時、凌君からメールが来た。

お互い、今日1日あったことを話す何気ない会話のやりとり。

突然、凌君からメールではなく、電話が来た。

(え?凌君から電話?どうしたのかな?メールが面倒になっちゃったのかな?)

里緒菜「はい、もしもーし。」

時刻は夜の11時。たまたま、旦那さんも仕事で帰宅していなかったので、迷わず電話にでた。

凌「おまえ、俺のこと好きなのか?」

(え?!ええぇーっ?!)

いきなりの凌君の言葉に驚いた。

里緒菜「え?!あ…」

返答に困る。

凌「どうなのよ。好きなのか?」

相変わらず、強引な凌君。

確かに、あたしはもうすでに凌君に恋をしていた。

里緒菜「…うん…好きだよ…」

(何言ってんだ?あたし!)

凌「そっか。俺もお前のこと好きだ。じゃ、お  やすみ。」

里緒菜「お、おやすみ。」

こうして、凌君からの一方的な電話は切れた。

(どうなるんだ…あたし、旦那さんも子供もいるのに…凌君…?)

この展開を飲み込めないでいた。

だけど、凌君もあたしを好きだってことに心は舞い上がっていた。

側で眠る子供達に身体を擦り寄せて、あたしは、凌君のことを思いながら、眠りについた。

顔がニヤけているのを感じながら…。

< 13 / 28 >

この作品をシェア

pagetop