信愛
『おはよー。起きたか?凌だ。』

そっけないような、一文のみ。

凌君からだった。

あたしは、思いがけないメールの到来に心を弾ませ、速攻返信した。

里緒菜『おはよー。もぅ、学校だよ。授業が始    まるよ。』

凌『俺も、仕事だー。』

凌とのメールのやり取りがしばらく続いた。

何気ない会話を繰り返し、あたしは、講義中もずっと、携帯をいじっていた。

凌君とのメールのやり取りが楽しかった。

その日から、あたしたちは毎日昼夜を問わずメールをするようになった。

電話で話すことは殆どなく、メールがあたし達を繋いでいた。

いつの間にか、あたしは、凌君からのメールを待つようになってた。





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