君が嘘をついた理由。
「あー…塚寺君」
塚寺くんは、同じクラスの人だ。
そっか。彼は野球部だったっけ。
それつながりで…。
「あ、あいつも何気なく話しただけで、悪気があったわけじゃねぇと思うから…その…ごめん」
「あ、ううん。別に責めたりしてるわけじゃなくて」
ただ、ずっと休むからなんとなく話しただけっていうのは分かる。
普通科の人までなんで知ってるのかなって疑問に思っただけ。
申し訳なさそうな顔をするからあわてて手を振って否定する。
と、ちょうどエレベーターが来て、乗り込んだ。
宇戸くんがボタンの前に立ち、自分の階である10のボタンと、ついでに私の階の11階を押してくれた。