君が嘘をついた理由。


「あー…塚寺君」

塚寺くんは、同じクラスの人だ。

そっか。彼は野球部だったっけ。


それつながりで…。



「あ、あいつも何気なく話しただけで、悪気があったわけじゃねぇと思うから…その…ごめん」


「あ、ううん。別に責めたりしてるわけじゃなくて」


ただ、ずっと休むからなんとなく話しただけっていうのは分かる。


普通科の人までなんで知ってるのかなって疑問に思っただけ。


申し訳なさそうな顔をするからあわてて手を振って否定する。


と、ちょうどエレベーターが来て、乗り込んだ。


宇戸くんがボタンの前に立ち、自分の階である10のボタンと、ついでに私の階の11階を押してくれた。




< 158 / 312 >

この作品をシェア

pagetop