君が嘘をついた理由。


それくらい、ショックだったはずなんだけど。

「大丈夫だよ」


不思議と。


同じ中学校で、同じクラスだったし、


行事で来たお母さんを見たこともある宇戸くん。

だからこそ、こうして心配してくれているんだろう。

大丈夫だよ、と


本当に言って笑ってみたんだけど。


自分でも作り笑いになってしまったのは分かった。正面で私の顔を見る宇戸くんもそれが分かってしまったみたいで。


顔がゆがむ。


「…無理すんなよ。大丈夫なわけないだろ」





< 162 / 312 >

この作品をシェア

pagetop