君が嘘をついた理由。

結局、

頭の中がごちゃごちゃで病院についた。


放課後に行くことがほとんどなので、

昼の病院はあまり知らない。


ちょうど昼食が終わりかけた辺りらしく、食器の乗ったお盆を運ぶ人が数人、病室を出入りしていて。



アルコールの匂いと、


おいしそうなご飯の匂いがしていた。

夕方よりも、昼間の方が見舞客も多いみたいだ。


その中、何度となく通ってる、

もう、考えなくても覚えてしまってるお母さんの病室。


……緊張する。

ドアの前で、立ち止まって。深呼吸。






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