極上の他人


新聞と雑誌が重なっているすき間から見えた白いもの。

きっと、これが指に触れて音を立てたんだろう。

何気なくそれを取り出し、見ると。

「え?」

『日比野亜実様』と名前が書かれた薬袋だった。

「亜実さん、風邪でも引いているのかな」

14日分と書かれた袋の中には、まだたくさんの薬が残っていて、それに記されている薬名は、聞いたこともないものだった。

袋の下にある、薬局名はこの近所のようだけど、なんのお薬だろう。

なんだか気になって、そっと薬の中にあった薬の説明書を取り出した。

そこには、処方した医師や、病院名が書かれていた。

「婦人科……」

どこが悪いんだろう。

< 255 / 460 >

この作品をシェア

pagetop