極上の他人
新聞と雑誌が重なっているすき間から見えた白いもの。
きっと、これが指に触れて音を立てたんだろう。
何気なくそれを取り出し、見ると。
「え?」
『日比野亜実様』と名前が書かれた薬袋だった。
「亜実さん、風邪でも引いているのかな」
14日分と書かれた袋の中には、まだたくさんの薬が残っていて、それに記されている薬名は、聞いたこともないものだった。
袋の下にある、薬局名はこの近所のようだけど、なんのお薬だろう。
なんだか気になって、そっと薬の中にあった薬の説明書を取り出した。
そこには、処方した医師や、病院名が書かれていた。
「婦人科……」
どこが悪いんだろう。