極上の他人
「輝さんは……積極的な私って嫌なの?」
拗ねたように呟くと、輝さんは「まさか」と即答してくれた。
「積極的で敏感な史郁も大好きだよ。俺がそんな史郁に作りかえたと思うと……いや、男なら誰もが持つ夢を叶えたっていうか……まあ、男冥利に尽きるって事だ」
うんうん、と頷く輝さんの声は満足げで幸せそうだ。
私を大好きだとか愛していると、照れることなく言ってくれる輝さんに慣れたとはいっても、何度言われても嬉しくてたまらない。
輝さんは、「史郁が両親から言ってもらえなかった言葉を倍にして言ってやる」と張り切って言い続けてくれるけれど、既に一般の平均よりも10倍以上の言葉を言ってくれているような気がする。
最近は、「離したくない」「抱きたい」と気持ちを露わにしすぎる言葉も加わって、私を甘やかす言葉が溢れている。
そのことが嬉しくて幸せで、これまでの私の人生が嘘のような温かい日々を送っているのは全て輝さんのおかげ。