極上の他人



「あ、で、悩みなんだけどね、輝さんにこの子の名前を考えてもらうから、よろしくね」

輝さんに体を預け、お願いしてみた。

今日、病院から帰る時にそう決めた。

子供の名前は輝さんに考えてもらうのだ。

「名前か?それなら、もう決まってるぞ?」

「は?」

輝さんは悩みに悩むだろうと思っていた私の予想に反して、あっさりと答えが返ってきた。

「ん?今、聞きたいか?」

「あ……是非、聞きたい」

どんな名前を考えていたんだろうかと気になって、せかすように輝さんの腕を掴んだ。

「いい名前だぞ?男でも女でも違和感なし」

自信ありげにそう言った輝さんは、私の耳元に唇を寄せる。

私は息をひそめて答えを待つ。

「きわみ」

耳に届いた名前は『きわみ』




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