クールな彼女

〜少しして〜


中に入ると何人かが本を読んでいた。


そして、目当ての遠藤さんを発見した。



良かった、いた!



遠藤さんは眠そうにあくびをしながら本の整理をしていた。



これはチャンス!



そう思った私は遠藤さんに近づいた。


すると、私の姿を見た他の子がこそこそと何か話している。





「ねぇ、あれって…。」

「氷の女王だよ!」

「目が合ったら氷にされちゃうんだって!」

「違うって、目が合ったらその夜は雨になるんだよ!」




氷の女王と言う単語が聞こえてすぐに自分のことだと分かった。


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