クールな彼女
私には人を氷にさせる力なんてないし雨を降らすこともできない。
ただの凡人なのに噂に尾ひれが付きまくっている。
でも、今はそんなことはあまり気にしていられない。
私は遠藤さんに言わなくてはいけないことがあるんだから!
「遠藤さん、ちょっといいですか?」
私の言葉に遠藤さんが仕事の手を休めて私の顔を見る。
「えっと、岡田さんだよね。何か用?」
少し困惑したような様子で遠藤さん聞いてくる。
私の苗字を知っていてくれたんだ!
私は変なところに感動していた。
このまま、ノリで私と友達なって下さいって言わなくちゃ!
そして、いざ言おうと口を開くと……。