澪ちゃん恋をする
「ねぇ、君一人?」
うわ、来た。
嫌な予感が的中した。
「ねぇ、今から遊びに行かない?」
そう言われてあたしは2人に挟まれた。
あたしなんか誘わなくてもまわりに可愛い人いっぱいいるのに…
そう思いながらも一生懸命断った。
「い、今急いでるんで」
しかし、断ってもその人たちはしつこく誘ってくる。
「いいじゃん、ちょっとだけだから」
「ほら、行こう」
ふいに男の手があたしの肩に触る。
気持ち悪い。
一瞬にして鳥肌が立った。
「ホントに困りま…」
その時、ぐいっと右腕を掴まれて後ろに引っ張られた。
「うおっ!!」
そのまま後ろに倒れそうになったけれど、誰かに支えられて倒れずにすんだ。
そして、後ろから声がした。