澪ちゃん恋をする
「ごめんな。この子、俺のツレなんだ」
ドキッとあたしの胸が鳴った。
この声、聞いたことがある。
てか忘れるわけない。
そう思って声がしたほうを向くと……
高岡先輩がいた。
「ちっ!男いるなら早く言えよな」
不良の人たちはブツブツ言いながら離れて行った。
「大丈夫?」
先輩があたしの顔を覗き込んで聞いてきた。
いきなりの顔の近さにあたしはビックリした。
「ははははははいっ!大丈夫ですっ!!!」
そう言ったあとに激しく後悔した。
あたしのばかぁ!!
めっちゃどもってしまった!
恥ずかしいっっ!!!
「ははっ!良かったよ。それにしてもよく絡まれる子だね。」
先輩はどもったことを気にすることなくそう言った。
え?どういうこと?
「絡まれる?」
そう聞くと先輩はキョトンとした。