クソガキ








すぴーーー‥






只今、朝の7:00


昨日寝てないせいで、洵は助手席で眠ってしまっている。


朝早いせいで、道はガラガラだった。





赤信号になった時、私はチラッと隣の洵を見る‥‥





窓に肘をつき、顔を少しだけこちらに向けて、無防備に寝ている‥‥。




いつものクソガキだ‥‥。


私はつい、ホッとしてしまった。







‥‥昨日の洵は‥別人みたいだった‥‥


あんな顔‥‥しやがって;




思いかえしてみて‥‥‥またゾクッとして‥

鼓動が早くなった――




‥‥なんか、変!;

バカーーー。






私は、無意識に、洵の寝顔をじいっと見つめていた‥‥‥。



少し眉をひそめているのって、クセなの?






「結衣さん、もう青じゃないんすか?」




「‥‥‥へ?」



‥‥寝ているとばかり思っていた洵が、目をとじたまま突然そんなことを呟いたため


‥‥‥私は思わず素っ頓狂な声をあげてしまった。



そして慌てて、洵の顔から目をそらす‥‥






不本意ながら、顔がどんどん熱くなってく―――‥




もいイヤーーーー!!恥ずかしい;









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