クソガキ
「…起きてたん?」
私は平然を装い、真っすぐ前を見つめ、アクセルを踏む。
‥‥洵の言う通り、本当に信号は青だった‥‥
‥‥コイツなんでわかったの?;
キモチガワルイ;
「‥‥うん‥‥なんか寝れなくて」
洵がそう言って、ガサゴソと座り直したのが‥私の横目に映った。
白い朝日が‥‥私たちの前を照らしていた‥‥
「おかえりーーーー!!!!!!! まぁ~!よく帰ってきたなぁ」
谷口家のチャイムを鳴らすなんて、なんだか不思議で‥思わず笑ってしまう。
チャイムの音が鳴り終わる前に、おかんはもうドアを開けてくれいた。
相変わらずの陽気なおかんに、私はホッとして、思わず笑顔になる‥。
「ただいまー」
懐かしいなぁ‥‥
この玄関、家の匂い。
「こんにちわ」
私の隣で荷物を持ってくれながら、洵は礼儀正しくおかんにぺこりとお辞儀した。
「まぁ、洵平クンも* よく来たわねぇ* さぁ、どうぞどうぞいらっしゃいっ♪* 自分の家だと思ってゆっくりしていっていいんだからね!!うふふ*」
‥‥‥おかん‥
‥‥‥なんで、あんた‥頬を赤らめてんの‥‥?;