この恋が永遠になりますように


そんな時、1人のナースが遠慮気味に扉を開いてきた。


「あのー、篠山さんの御家族はいらっしゃいますか?」


「えぇ、あたしが母親です。」


「先生がお呼びですので。」


すると杏の母親は、俺の方を向いて言った。


「杏のことお願いしても良いですか?」


「え!?あ、はい。」


そう言うと杏の母親は微笑んで病室を出ていった。


「尻軽女。」


杏の母親が出ていくとすぐに香哉がそう言った。


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