この恋が永遠になりますように
香哉の感はだいたい当たる。
杏から聞いた家族の話、躊躇いながらもそんなことを言っていた気がする…
でも見た目からは全然そんな風に見えなかった。
むしろ、尻軽なんて真逆のように見える。
まぁ、見た目で判断するのはいけないが…
そんなことを思いながら俺は再び椅子に座り杏の手を握る。
頼むから戻ってきてくれ。
もう一度隣で笑っててくれ。
俺の目から流た涙が頬を伝い杏の手に落ちる。
杏が隣で笑っていることが当たり前になっていたこの頃。
それが一瞬で消えてしまうなんて思いたくなかった。