この恋が永遠になりますように
俺の思いは誰かに届くことなく虚空に消えていく。
あれから幾月か過ぎた日。
俺らは二年へと進級した。
杏は元の成績が良かったために進級は難なくできていた。
クラスもまた同じ。
なのにちっとも嬉しいと思わない。
杏がいないだけでこんなにも寂しいだなんて…
なぁ、まだなのか?
まだお前は目覚めないのか?
こんなにも信じてる奴が他にもいるのに。
コンコン
扉がノックされる。
そして何も言わずに開かれる扉そこには昂輝たちの姿があった。