この恋が永遠になりますように


俺はあの日から毎日欠かさず杏の見舞いに行く。


でも結果はいつも同じで眠ったまま。


その寝顔は安らかで目を覚ますことが無いんじゃないかって時々怖くなる。


失うことが怖いなんて思ったのはいつぶりだろうか。


いつまでも眠ったままの愛しい杏。


彼女はいつになれば目を覚ます?


もしかしてもう二度とあの笑顔を見ることはできないのだろうか?


たくさんの不安が俺の中につもり押し寄せてくる。


なぁ、早く帰ってきてくれよ。


なぁ


< 268 / 284 >

この作品をシェア

pagetop