この恋が永遠になりますように

憐side



俺があいつを好きだと自覚してからのある日。


倉庫に居た俺は昂輝にふたりで話がしたいと言われ、仕方なく総長室に入った。


そこで昂輝から聞かされた一言。


それは驚くべきことだった。


「お前、篠山さんのこと好きだろ?」


そう直球に聞いてきやがる昂輝。


この返事に俺は普通に返す。


長年一緒に居るんだ。


こいつは騙されない。


そう分かっていたから。


「そうだよ。でも、姫にはしないし、手に入れようとは思わない。それが俺の出した答えだ。」


そう言い切った俺


さすがの昂輝もこれにはなんとも言わなかった。


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