俺様同居人はキス魔です!?



「えー…そーゆーことだから…皆、明日は…」


目の前の教室では先生がなにやら話している。


今はHRの真っ最中…。

はい、そうです、完璧に遅刻しました。



いや、登校時間にギリギリ間に合う電車に乗れたらセーフだったんだけどね?


あたしが、ホームに着いた途端に電車行っちゃったんだよね…トホホ


目の前に電車あるのに、
ほんのわずかな時間差で乗れないっていう、なんともありがちな悔しい結末…



だがしかーし!

先生が気づかないうちに席に座ってれば問題ないのです!








カラカラカラ…


そろーり、そろり。忍び足で教室に入る。


どうやら今、生徒たちは先生の話で盛り上がっていて騒いでいるから、
ドアの開いた音に気づいてないみたい。


しゃがんだ態勢で音をたてないように進む。



え、やばw気づかれてない感じ?


ふふ、あたしって忍者になれるかも?(ドヤ顔)



目指すは一番後ろの列の窓側から二番目。


あと2mくらいの距離にある。



あと少し、あと少しで─────


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