れぷりか
「私はさ、ひとりじゃいられないんだ。
誰かが周りにいないと不安で…いつもバカみたいに笑って。
そしたらいつだって誰かは近くにいてくれたし…でもそんなのはきっと、みんな上部だけの“友達”で、意味なんてない。」
「…美希?」
「咲希ちゃんは、違うでしょ?」
そうやって話すその顔は、どこか切なげで…私はそんな美希の顔を今まで見たことがなかった。
「咲希ちゃんは強いよ。ちゃんと自分をもってて、かっこいい。
私…咲希ちゃんみたいになれればいいのにって、ずっと思ってた。」
「あ…」
あの時も…
“私、咲希ちゃんがよかった”
美希がずっと
そんなふうに思っていたなんて…