歩き出せ私たち
ゴチンッ
突如響いた鈍い音。
揺れる脳みそ。
これは、私の知っているキスではない。
では一体何が起こったのか、目を開けて確かめてみよう。
明るくなった視界に、まず最初に飛び込んできたのは、トモヤの顔だった。
しかも、私と同じように、額を押さえて、声にならない叫びを漏らしている。
これは、失敗ってやつなのか・・・・?
「なにしてんの。」
「頭突きだよ。イッテーな、石頭。」
そう文句を言われても、急にしてきたのはそちらさんなわけで。
でも、頭突きしようとして自分も食らってしまうとは、何ともトモヤらしい。
痛みで、少し、涙が出た。