歩き出せ私たち





「何で、頭突き?」


「いつもやられてるから、仕返ししようと思ったんだよ。」


「じゃあキスは?」


「できるか馬鹿。もうこの話、終わり!」


「やだ」


「は?」


「・・・ってさっき、トモヤ自分で言った。」


「・・・言いましたね。」



やっぱり、こんなノリになるんだなぁ、私達は。
一気に気が抜ける。
でもやっぱり、このほうがしっくりくるな。



「なんだ。キスしてくれたら、それがクリスマスプレゼントのお返しってことにしようと思ってたのに。」


「そんなプレゼントいらねーよ!黒歴史確定だろ!」


「え?なんで?」


「友達相手に理性保てなくなるとか、恥ずかしすぎるからだよ!」



友達相手、か。



「じゃあ、もう黒歴史確定だね。おめでとう。」


「は?なんで」


「私がトモヤ相手に理性揺らいだから、トモヤも理性揺らいだんじゃないかと思って。」



黙って、俯いた。
私がからかって、何も言い返せなくなったときに、トモヤがよくやる癖。
つまり、私の勝ちだ。




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