北条くんの日常


俺が買い物をすませると、今度は姉が服屋を何軒も行ったり来たりして、その荷物を俺に全て持たせるから、両手に持ちきれない量になった。


「ちょっと、買いすぎたかしら」

歩き回る姉にいちいち重い荷物をもってついて行った俺はかなり疲れ果てていた。

「う、うんちょっと休憩したい…」

「じゃあ、フードコートいきましょ!!美味しいカレーがあるの!!」


フードコートで遅い昼ごはんをとることにした。


姉と向かいに座って、荷物をおく。

「じゃあ、あたしキーマカレー」

「は?」

重い荷物からいったん開放されて、落ち着いたところで姉が自分の食べたいものを言ってくる。

「これで買ってきて〜よろしく〜」

アンタのも買っていいからさ、と言われたから渋々カレー屋に向かう。
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