私はまだ、ガラスの靴を履く勇気がない。




「……おまえ、なんなんだよ」


「…新入生代表」



私はボソッと言う。




相手は意味不明。と言った顔をして、



「なんだよ、それ」

と言った。




「……特待生です」


「…へぇ」


「それが何か」



私は、前を向いた。








「…でも、目標は、普通になることです」





ステージを降りる。



周りの視線が痛かった。









「ちょっと待て!!!」
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