私はまだ、ガラスの靴を履く勇気がない。



頭が悪い私。



あの人のせい。




「…おい」


「…?」


何か聞こえた気がした。



でも周りを見渡しても誰もいない。



「空耳か……」


「なんだよそれ」


「……。     わっ」





…沈黙。
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