続・危険なキス
 
先生の車は、あたしの家に向かうことなく、行き慣れたマンションへ。


あたしはこっそりとお母さんに
「夕ご飯はいらない」とだけメールを送り、先生について車を降りた。



「せんっ……」


エレベーターに乗った瞬間、引き寄せられる体。

そしてそのまま口づけられた。


たったキスだけなのに
まるで体全体を犯されているみたいに力が抜けていく。

あたしは必死に先生のシャツを掴み、くだけてしまいそうな足腰に必死に力を入れていた。


唇を離されたと同時に、開く扉。

先生はあたしの腕をとると、エレベーターを降り、いつもの部屋へと向かった。



「待っ……」
「待てない」


靴を脱いで連れてこられたのは、ベッドの上。

ドサッと仰向けに倒されたあたしの上に、先生は覆いかぶさった。
 
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