続・危険なキス
「さっきから、ずっとここで待ってない?
寒いでしょ?」
そう言って、声をかけてきたのは、あたしよりいくらか年上の男の人。
答えることせずに、じっと見上げた。
「ここに住んでる誰かを待ってんの?」
「……」
「寒いし、来るまで家に来なよ」
「ちょ……」
いきなり手を掴まれて、座っていた体を引き上げられた。
寒さに堪えたあたしの体は、うまく抵抗すら出来なくて、引っ張られるがまま男の人に連れ出されてしまう。
「俺んち、すぐそこのアパートだからさ。
そこなら、帰ってきたらすぐに来れるでしょ?」
なんて親切心で言ってるけど
どう考えたって、下心がありありで……
「大丈夫です。結構です」
なんとか手を振りほどくと、一歩引いた。