続・危険なキス
「ジャズとかオシャレだよねっ。
紫乃ちゃんがここに決めるんだったら、あたしも入ろうかな」
「ほんと?それなら、かなり心強いけど」
「そう言ってくれるなら、紫乃ちゃんについてくー!」
「……」
前言撤回。
麻衣子よりも、もしかしたらもっと、乙女な感じの子かもしれない。
時間はもうすぐ4時で、新歓コンパは5時から。
近くに大きな公園があるらしく、そこで夜桜を見ながら行われるという。
「そろそろ行ってみる?」
「そうだね」
あたしたちは、時間が少し早かったけど、集合場所へと向かった。
そこはすでに人であふれかえっていて
【○○サークルはこちら!】
と、ボードを抱えている。
早く来て正解。
人で溢れかえっているこの場所で、自分の目当てのサークルを探すのは一苦労で
20分かけて、ようやくジャズサークルを見つけだすことができた。