続・危険なキス
 
「ジャズとかオシャレだよねっ。
 紫乃ちゃんがここに決めるんだったら、あたしも入ろうかな」

「ほんと?それなら、かなり心強いけど」

「そう言ってくれるなら、紫乃ちゃんについてくー!」

「……」


前言撤回。

麻衣子よりも、もしかしたらもっと、乙女な感じの子かもしれない。



時間はもうすぐ4時で、新歓コンパは5時から。

近くに大きな公園があるらしく、そこで夜桜を見ながら行われるという。



「そろそろ行ってみる?」
「そうだね」


あたしたちは、時間が少し早かったけど、集合場所へと向かった。




そこはすでに人であふれかえっていて
【○○サークルはこちら!】
と、ボードを抱えている。


早く来て正解。

人で溢れかえっているこの場所で、自分の目当てのサークルを探すのは一苦労で
20分かけて、ようやくジャズサークルを見つけだすことができた。
 
< 237 / 344 >

この作品をシェア

pagetop