続・危険なキス
 
「昔のお前なら考えらんねぇじゃん。
 女泣かせの奏人くん」

「うるせーよ。
 っつか、泣かすんなら、毎日紫乃のこと鳴かせてるし」

「ソッチの話じゃねぇよ!
 あ、でもソッチの話も関係あるのか」

「だからうっせぇ」


男同士だと、すぐこれだ。

勝手に、下の話になる。


「来る者拒まず、去る者追わず……。
 だった奏人が、こんなにも一人の女にしがみついてるとか、超ウケんだけど」

「しがみついてねぇよ」

「いやいや、そう見えるから。
 お姫様がどっかにいかないよう、必死になってさ」

「……」


カチンと来るけど、確かに雅人の言っていることは正しくて……
紫乃が少しでも離れようとするものなら、きっと縛り付けてでも離さないと思う。


そうならないよう、ちゃんと飴もやってるけど。



「そういうお前はどうなんだよ」

「俺?」



これ以上自分の話をされるのが嫌で、あえて雅人に話しを振る。

そういえば最近、こいつの恋バナとか聞いてねぇな。
 
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