続・危険なキス
 
「ってことは、また誰かに言い寄られたんだ?」
「……」


黙秘……。
ってことは図星か。


「……ちょっ……」


何も答えないから、そのままソファーに押し倒してやった。

ポーカーフェイスだった紫乃の顔は、一瞬にして驚きの表情に変わる。


「無視はよくないねー、紫乃ちゃん」
「……」


「言い寄られたんだ?」


「……酔ってた、だけだし」


唇をとがらせ、目を逸らしながら応える紫乃は、
どう考えても俺を煽っているようにしか見えない。




「身体検査開始」

「やっ……」




サークルがある日は絶対。

だから飲み会に参加することも許す。
 
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