続・危険なキス





「湯浅さーん!」

「はい!」


鞄を手に取って、いざ帰ろうとした手前、
営業の石井さんに呼び止められた。


あ、あたし、何かやらかした……?


不安になりながら、石井さんの言葉を待っていると、


「このあと空いてる?
 よかったら飲みに行かない?」

「え……」


違った……。
そっちだったか。


とりあえず、ドジを踏んだわけじゃなかったので、安心した。


「すみません。
 ちょっと二人で飲みに行くのとかは……」

「あ、そっか……。
 そう、だよね……」

「おーい、石井ー。
 人妻に手を出すなよ」

「え?あ、あははっ!」


今のやりとりを、近くにいた宮入さんにも聞かれていたみたいで、突っ込まれていた。
 
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