続・危険なキス
「じゃあ、すみません。
お先失礼します」
「あ、はーい。
お疲れー」
ぺこりとお辞儀をして、オフィスを出た。
あーあ。
今日も遅くなっちゃったな……。
時計を見て、9時を示している時刻にため息をつく。
企業勤めであるあたしは、基本仕事が終わるのは9時過ぎ。
だけど公務員である奏人は、7時には家に帰るので、だいたいいつも不機嫌になる。
「……おせぇよ」
「ごめんって。
仕方ないじゃん。これでも走って帰ってきたんだけど」
「……」
奏人も分かってはいるけど、
文句を言うのが日課みたいになっている。
まあ、本心で言ってるわけじゃないから、イラッとはしないけど。