浮気男よ、散れ
改めて付き合いだして、
三神君は直ぐに私を『七穂』と呼び始めた。
でも私はなかなか呼べなくて、
私に一途な気持ちがあるのかもその時は信じきれなくて、
三神君が『流星って呼んでほしい』と言うのに言えないままでいた。
でも夏を越して秋になった今。
三神君が私に一途な事が十分わかったから、
だから呼ぼうと思うんだ。
三神君は一瞬驚いたけど、
次の瞬間泣きそうなぐらいフニャッと顔を崩して『呼んで?』と優しく言った。