願恋叶


「えー!そうなんだ!」


それだけ言って私は自分の席に戻った。

ほんとは今すぐに泣きたかった。
でも、泣いたら皆に知られることになる。
たむちんのことが好きだってこと。
そしたら噂になって千鶴にもたむちんにも
ばれることになる。

そんなことで二人の関係に亀裂が入ってしまったら…。

そう思うと泣くなんて出来なかった。

< 34 / 61 >

この作品をシェア

pagetop